男女関係

女性が知らない、男性の本当の心

宙音あかり(そらね あかり)

心の奥にある光を見つめ、言葉にのせて届けています。 孤独や不安を抱えながらも、どこかで「宇宙とのつながり」を信じている方へ。 日常の小さな気づきを通して、魂がほんとうの自分に還る旅を、ともに歩んでいけたらうれしいです。

私たちは「男女の違い」を頭では分かっているつもりでも、心の深いところで理解できていないことが多いように思います。

その違いは、ときに大きなすれ違いや誤解を生み、愛し合う関係さえもぎくしゃくさせてしまいます。

今日は「女性が知らない、男性の心の奥」についてお話ししてみたいと思います。

男性が本当に欲しているもの

多くの女性が知らないこと。

それは、男性は「必要とされたい」「役に立ちたい」「求められたい」という思いをとても強く持っている、ということです。

女性が男性に対して「あなたがいるから助かる」「いてくれて嬉しい」と思えるスペースを心の中につくると、男性は安心してそこに居場所を見つけます。

そして、そのときこそ男性は自然に「この人と生きていこう」と心を決めるのです。

フェミニズムの影とすれ違い

女性のさまざまな権利を守るための運動は、社会を大きく変えました。

それは確かに素晴らしいことです。

でも、人は深く傷ついたとき、その反動で逆の方向に走りすぎてしまうことがあります。

女性を守るために始まった運動の中に、無意識のうちに「男性を敵視する」エネルギーが混じってしまったのです。

その影響は今も続いていて、「男性性は不要」「女性だけでなんでもできる」といった空気を生み出してしまいました。

昔の社会では「女性は家にいるべき」と自由を制限されたり、学ぶ機会や働く場を奪われたり、時には男性から理不尽に支配されることもありました。

そうした痛みを経験した女性たちの中に、「もう二度とあんな思いはしたくない」という強い反発心が生まれ、それが振り子を極端に振らせてしまったのです。

人の心は揺れ動きますが、そのすべての経験に意味があります。

どちらかが強すぎても、本当の調和は生まれません。

だからこそ、宇宙はムダをつくらないのです。

男性にしかできないことがあり、女性にしかできないこともある。

それは優劣ではなく「違う役割がある」というだけなのです。

男性が感じている「居場所のなさ」

現代の多くの男性は、とても受け身で消極的になっていると言われます。

なぜでしょうか。

それは、女性が無意識に「あなたは必要ない」とメッセージを送り続けてしまっているからです。

・ドアを開けてくれる → 「私をバカにしてるの?」

・リードしてくれる → 「支配されている気がする」

こんな風に受け取られてしまえば、男性はどうしていいか分からなくなります。

すると「じゃあ、全部自分でやればいい」と手を引き、女性の前から心を閉ざしてしまうのです。

そして女性は「頼りない」「子どもみたい」と彼を見下し、ますます魅力を感じられなくなる。

この悪循環こそ、多くのカップルが抱える問題の根っこにあります。

互いの違いを認めることから始まる

大切なのは「男性を変えようとしないこと」です。

スポーツカーに「あなたはミニバンになって」と言っても、それは無理な話。

男性はそれぞれに違いがあり、でもどの男性も「神聖な男性性」の一つの表れなのです。

女性もまた、それぞれの「神聖な女性性」を生きています。

違いを否定するのではなく、違いを受け入れてみる。

そこから関係はやわらかに育っていきます。

女性ができる、シンプルなこと

では、女性はどうすればよいのでしょうか。

  1. 男性の男性性を認め、応援すること
     リードしてくれるとき、守ろうとしてくれるとき、それを拒絶せず「ありがとう」と受け取る。

  2. 男性の居場所をつくること
     「ここはあなたに任せたい」という役割を与えると、男性は誇りを持ってそこに立ちます。

  3. 批判や小言ではなく、望みを素直に伝えること
     「これがイヤ」ではなく「こうしてくれたら嬉しい」と言葉にする。

  4. 遠回しではなく、ストレートに伝えること
     男性は察することが得意ではありません。はっきりと伝えた方が、実は安心するのです。

愛の循環を思い出す

多くの男性はこう言いたいのです。

「僕は、君に必要とされたい。君の人生の中で、役割を持ちたい。」

その声を聞き取れるとき、私たちは「男女の違い」を超えて、深い愛の循環に入ることができます。

お互いに違うからこそ、支え合える。

お互いに欠けているからこそ、おぎない合える。

そのシンプルな真実を思い出すことが、私たちの関係をもう一度温かくする光なのです。

✨ あなたは、身近な男性に「必要な存在です」と伝えていますか?

もし今日ひとことでも伝えられたら、その瞬間から関係は少しずつ変わっていくのかもしれません。