潜在意識 癒し

内なる声と再びつながること〜静かな声を、もう一度聞くために

宙音あかり(そらね あかり)

心の奥にある光を見つめ、言葉にのせて届けています。 孤独や不安を抱えながらも、どこかで「宇宙とのつながり」を信じている方へ。 日常の小さな気づきを通して、魂がほんとうの自分に還る旅を、ともに歩んでいけたらうれしいです。

あなたは、自分の中の「声」を聞いたことがありますか?

心の奥で、ふと何かを感じるとき――それが「内なる声」です。

でも、いつからか私たちはその声を聞かなくなりました。

他人の意見や世間の価値観のほうが大きく響くようになってしまったからです。

 

小さなころ、私たちはもっと素直でした。

泣きたいときは泣いて、嫌なことは「いや」と言えた。

けれど、成長するにつれて周りに合わせることを学び、

「自分の声より、他人の声を聞くほうが正しい」と信じるようになったのです。

 

そうして内なる声は、少しずつ小さくなっていきました。

やがて聞こえなくなったとき、私たちは「自分が何を感じているのか」さえ

わからなくなってしまうのです。

「聞こえなくなった」あなたへ

もし今、「自分の本音がわからない」「何をしたいのかもわからない」と感じているなら、

それはあなたが壊れてしまったからではありません。

ただ、長いあいだ自分を置き去りにしてきたからです。

 

だから、ここから始めましょう。

もう一度、自分の中に静かに耳を傾けることを。

 

内なる声は、最初から大きな音では話しかけてきません。

はじめは、胸の奥のざわめきや、ふと感じる違和感。

言葉ではなく「感覚」として届くことも多いのです。

 

たとえば、「なんとなく苦しい」「なぜか心が重い」――

それも立派なメッセージです。

体の痛みや不調も、心が伝えたがっているサインかもしれません。

「ネガティブな声」もあなたの一部

多くの人が、「ポジティブな声だけを信じよう」と言います。

けれど、私はそうは思いません。

 

「もう疲れた」

「どうせ無理だ」

そんな言葉も、あなたの内側から出てきた本当の声。

無視してしまえば、心はさらに黙ってしまいます。

 

大切なのは、その声に耳を傾けてあげること。

「そう感じているんだね」と認めてあげること。

それが、癒しの最初の一歩です。

 

どんな声も「あなたという存在の一部」なのです。

たとえその言葉が真実でなくても――

「今のあなたにとってのリアル」ではあるのです。

聞くための練習

内なる声を聞くには、少しの練習がいります。

外の世界から目を離し、心の中に意識を向ける時間をつくりましょう。

 

  1. 静かに目を閉じて、呼吸に意識を向けます。
    外の音ではなく、内側の感覚に集中します。

     

  2. 今、体のどこに何を感じているかを観察します。
    胸のあたりが重い?
    お腹がざわざわする?
    どんな感覚でも、ただ感じてみましょう。

     

  3. その感覚をイメージで表してみます。
    色にするとしたら?
    形にするとしたら?
    動いている?
    止まっている?

     

  4. そのイメージに話しかけてみます。
    「あなたは何を伝えたいの?」
    「なぜ今ここにいるの?」
    「私は何をわかっていないの?」

     

  5. 浮かんできた言葉やイメージを、ただ受け取ります。
    正しいかどうかは関係ありません。
    感じたままを受け取ることが大切です。

     

このプロセスを何度も繰り返すうちに、

あなたの内なる声は少しずつ信頼を取り戻します。

「ようやく、聞いてもらえた」と思うからです。

声が沈黙しているときは

もし何も感じられなくても、焦らなくて大丈夫です。

長い間、あなたは自分の声を押し込めてきたのです。

その声は、今こう言っているかもしれません。

「どうせ、また聞いてくれないんでしょう?」と。

 

そんなときこそ、優しく待ってあげてください。

今日も明日も、静かに話しかけ続けてあげてください。

やがてその声は、少しずつ顔を出すようになります。

「表現」が声を取り戻す

内なる声が小さくなったのは、

「表現すること」を止めてしまったからです。

 

だから、反対のことをすればいい。

  • 言葉にする
  • 書く
  • 泣く
  • 笑う
  • 歌う

どんな形でもいいのです。

あなたの本音が外に出ることで、

内なる声は「生きている」と感じ、再び息を吹き返します。

信頼できる人と関わる

もうひとつ大切なこと。

あなたの声を大切にしてくれる人と過ごすことです。

どんなに頑張っても、

周りが「あなたの気持ちは間違っている」と否定する環境では、

声はまた沈んでしまいます。

 

だから、自分の心を尊重してくれる人を選んでください。

そして、あなた自身も誰かの「内なる声」を大切にしてあげてください。

その循環の中で、声はどんどん強く、優しくなっていきます。

最後に

内なる声は、あなたの“真実”です。

あなたが何を思い、何を感じ、何を望んでいるのか――

それを知っているのは、ほかの誰でもなく、あなた自身だけ。

 

たとえ今は小さなささやきでも、

聞こうとするたびにその声は少しずつ大きくなっていきます。

やがて、それはあなたの人生を導く力強い声となるでしょう。

 

静かに目を閉じて、心にたずねてみてください。

「今、私の中の声は、何を伝えたがっている?」

 

その答えは、もうすでにあなたの中にあります。

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